こんにちは!
というちょっと変わった経歴!
好きなことを楽しくやって生きているさおりです!笑
・学級崩壊させたくない
・学級崩壊させる先生には特徴や共通点があるの?
経験がないからこそ「お友達」先生になって舐められるきっかけの多い若手教師。だからこそ学級崩壊を避ける方法を知りたい人は多いですよね。
こんな風に思わない先生はいないと思います。
私が大卒~5年間の中学校勤務で見聞きした「学級崩壊を招く先生の特徴」第3弾は、
ダメと言えない八方美人教師はいちばん嫌われる
です。
意外と無意識にやっちゃうこと、ダメだと思っててもやりがちなことけっこうたくさんあります。(私もありました)
「これはダメだ!」という例を見て、学級崩壊を防いでください!意識するだけで、ちょっと肩の力を抜いて生徒と関われるようになりますよ。
担任と学級崩壊:「嫌われたくない」がいちばん嫌われる
人間だれしも人に嫌われるのは怖いです。まして、「若手」「教師」で「学級担任」ならクラスの生徒から嫌われるのはいちばん怖いことですよね。
でも、「嫌われないようにしよう」とすると、誰にでもいい顔をすることになってしまいます。
みんなにいい顔をするとどうなるか…?答えは簡単。
言動に矛盾ができて、信頼を失うだけです。
もちろん、わざわざ嫌われるようなことをする必要はありません。でも、教師なら「ダメなものはダメ」と伝えるべきです。でないと、学級崩壊だけでなく、他の生徒の身の危険を招いたり、学年や学校全体の秩序を崩壊させたりする可能性がでてきます。
ちなみに、あなたは「2:6:2の法則」を聞いたことがありますか?
簡単に説明すると…
というやつです。
クラス担任、学校の先生として最も大切にすべきは、「その他大勢」である6割の生徒。2割のファンと2割のアンチは、正直がんばってもアプローチしづらいです。あと、両方足しても全体の4割=半分未満です。
この6割の生徒がどこで「この先生の言うことは聞こう」「この教師は信頼に足る人だ」と判断するのか?それは、「基準がぶれないか」だと思います。
ダメと言えない教師は基準がブレブレだったり、そもそも規範を徹底させられなかったりするので、信頼はされません。
他にも信頼されない要素はあります。関連記事をご覧ください。
【見逃してませんか?】ダメと言えない教師が無意識にやっていること【学級崩壊させるのは簡単】
ダメと言えない教師が良くないなんてわかりきってるよ!
という疑問がわいているあなた。そうなんですよね、誰だって「ダメなものはダメって伝えなきゃ」ってわかってるんです。
では、具体的にどんな言動が不信感を呼ぶのか、わかりますか?
こんな当たり前のこと…と思いつつ、小さな行動レベルにすると意外とどんな先生もやりがちなことなんです。以下で、自戒の念を込めて、紹介していきます。
1)学級のボス級生徒の言動に黙りがち
あなたが今担任を持っているなら、クラス内で存在感の大きい生徒を思い浮かべてください。どんなクラスにも、良くも悪くも声の大きい、みんなの中心になる生徒っていますよね。
そういう子がちょっとしたルール違反をしたとき、その場で、即座に「ダメだよ」と言っていますか?
例えば、こんなケースを考えてみましょう。
・授業中の私語
・今の場面では、生徒同士で話す必要性はない
・話しかけているのは、いつもクラスにいろいろ注意をしてくれるリーダーの子
・話す声は、相手にだけ聞こえるような、全体に大きく影響はしないようなボリューム
なあ、これどう思う?
こんな場面、あなたならどうしますか?
普段すごく学級を助けてくれる子の、ちょっとしたルール違反って流しがちじゃないでしょうか。
でも、これも注意すべきです。でないと、「先生、リーダーっぽい子には甘いんだ」って思われてしまいます。
じゃあ、どう注意すべきか?複数答えはあると思いますが、私ならこうします。
どうしたの~?
何か質問ある?
必ずしも、最初から「ダメでしょ!」っていう必要はないと思っていて。まずは教師が「気づいてるよ」「見逃さないよ」と発信するのが大事です。
2)まあ、今だけだからいいか…
次のシチュエーションはこちら。
・旅行行事(遠足や修学旅行)
・生徒が行事のルールに反したものを買おうとしている
(例:お菓子は買っちゃダメなのに、店先でそれを発見してしまった!)
さて。こういうとき、あなたならどうしますか?
正直、「行事」という単発のことで、今後の学校生活に響きそうな要素ではない。まして、買おうとしているものがちょっとしたもの(ジュースやスナック菓子)なら、目くじら立てる必要はないんじゃ…?ってなりますよねえ。
でも、これも「ダメなものはダメ」を貫くべきです。対処法としては、
どうしたの?
え?お菓子買おうと思ってるって?
それってルールではどうなんだっけ?
ほとんどの生徒は、これで「はーい…すみません」で済むでしょう。
でも、ここで気を付けておいた方がいいのが、
でも先生!うちらだけじゃないよ!
他の子たちはもうすでに買ってたんだよ!
という、「自分たちだけじゃない」という正当化。まあ、生徒の言うことももっともなんですけどね。
子どもたちは、「なんで自分たちだけ!?」という不公平感を抱くはずです。そうしたら、
そうだったのか…。
教えてくれてありがとう。
その子たちに話をしてみるし、他の先生にも情報を共有するね。
でも、ダメなものはダメだから、あなたたちはここでストップしてね。
と、周りにもフォローを入れるのを忘れずに。
また、こういった対応は、自分一人でやると大抵失敗します。(というか、この後「あの先生まじありえないんだけど!!」という怒りを家でぶちまけて、保護者から「なぜうちの子だけ注意されるんですか!?」ってクレームが来るのが目に見えてます…)
だから、その場ですぐに他の先生にも共有し、学年や学校で統一した指導ができるようにしましょう。
3)自分の前でだけ、周りに迷惑をかけてないし…
最後はこんなパターン。
・自分の授業中
・隣のクラスは移動教室のため、不在
・授業中にゲーム(クイズなど)を実施
いぇーい!!
やったー!!!
え、ちょ、それずるくない!?
授業中という時間に制約があり、いつもこんなに騒がないクラス。でも、この活動で盛り上がってしまって、あまりにも声が大きい。
うーん…
隣のクラスはいないし、他の学級にも影響ないし…
今だけだから許そうかなあ…。
なんて思いたくなっちゃいますが(だって、注意したらシラケるだろうし、そうしたら面倒だし。)、ここも注意すべきです。
私なら、こうします。
ちょっと授業中の声としては大きすぎるかな。
楽しんでくれてるのは嬉しいけど、もう少し落ち着こう。笑
ここで一言注意する理由はズバリ、「今後のため」です。
一度緩い基準を作ったり、「これでもこの人は許すんだ」という価値観を生徒に植え付けたりしてしまうと、今後どんどんルールが緩くなります。
そのうち、教師がコントロールできないくらいのうるささになり、生徒は「言うことを聞かなくても大丈夫」「これくらいなら許される」と思う。そうした先に待ち受けているのが、学級崩壊や授業崩壊です。
ルールはルール。「この教師はぶれないぞ!?」と生徒に思わせて、学級崩壊を防ごう
最後に、私が講師時代に生徒指導主任の先生から言われた言葉をシェアします。
誰からも嫌われない先生は、何もしていない先生。
正しいことを貫こうとしたら、それがどれだけ正しくてもどこかから必ず批判されるよ。
批判を恐れては教師などやっていられません!笑
ルールに則る、正しいことを正しいと主張することはとても大切です。
ただ、やり方としては「怒鳴る」必要はなくて、やんわりと「見てるよ」とメッセージを伝え続けることでも十分なんです。
「ダメなものはダメ」と言える先生になって、自信を持って生徒の前に立ってください!