英検準1級の英語力?合格&ワーホリした私のできること・できないこと

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英語学習
さおり
さおり

こんにちは!
大卒→公立中学校英語教師(5年間)→退職→トロントでワーホリ(2019年6月~2020年4月)をしていたさおりです!

一人でふらっと海外バックパッカー旅行するのが好き。
2019年9月~10月中南米一人旅(アメリカ、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、エクアドル、ブラジル)
Twitter: @SaoriEEDnew1
   

英検準1級持ってるとどれくらい英語ができるの?どれくらいの英語レベルなの?

こんな疑問に答える記事を書きました!英検準1級を持っている私のリアルな英語力とその限界を紹介します。

この記事の信憑性は以下の通りです。

この記事の信憑性

私(さおり)の英語力
・英検準1級(2018年取得)
・TOEIC780(2013年取得)※すでに無効です
>TOEIC920(2021年取得)

・元中学校英語教師
・カナダ・トロントでワーキングホリデー10か月

英検準1級でできること:英検公式の見解

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Photo by Pixabay on Pexels.com
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/cando/list.html

英検のホームページによると、準1級の英語力は上記の通りです。簡単にまとめると、「社会性の高い内容でも英語で理解し、表現できる」といった感じでしょうか。

具体的には、
・英字新聞で社会的な出来事に関する記事を理解することができる
・テレビやラジオのニュース番組を聞いて、その要点を理解することができる
・商品やサービスについて、苦情を言うことができる
・⽇常⽣活の⾝近な話題について、⾃分の考えや意⾒を書くことができる

などが挙げられています。(参照:準1級 Can-doリスト

欧州評議会が制定した英語力を測るスケールCEFRを見てみると、英検準1級はCEFR B1~B2に該当します。そのレベルは以下の通りです。

cefr comparison of english tests
cefr scale

B2
自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1
仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf

英検準1級はB1~B2のレベルにまたがっていますが、身近な話題ならある程度対処できるくらいには英語力があるといえます。

英検準1級を持っている私ができること&できないこと

banking business checklist commerce
Photo by Pixabay on Pexels.com

とりあえず英検準1級で求められている力を見てみましたが、いまいちピンとこないという人もたくさんいると思います。(私は受験するとき???って感じでした。笑)

あくまで一例ですが、英検準1級を持っている私ができること・できないことを書いてみます。トロントでのワーホリ時に痛いほど力不足を味わった経験を紹介しますね!

リーディング

できること

・ニュース記事(新聞記事)を読む
・ネイティブの友人とメールのやりとりをする
・食品や生活雑貨など、買い物するときにラベルを見て理解できる

すべての単語がわかるわけではないので、辞書は必須ですがだいたい説明的な文章は読めばわかります。ワーホリ中借りていたシェアアパートのルールも問題なくわかったし、アルバイト探しでindeedとかを見て募集要項も理解できました。

できないこと

・小説や詩を楽しむ
・なぞなぞやジョークなどの言葉遊びを楽しむ

小説はジャンルにもよりますが、基本的に語彙力のなさと知らない表現の多さのせいで「読むのに精いっぱい」です。なぞなぞやジョークになると、そもそも前提となっている文化がわからない、単語の意味がわからないといった理由で「え、何言ってるの?何が面白いの??」ってなっちゃいます。

ライティング

できること

・ネイティブの友人とメール(テキスト)で遊ぶ計画を立てたりおしゃべりしたりできる
・書くだけなら履歴書が自力で書ける
・航空会社などにメールでお問い合わせができる

大抵の内容なら、とりあえず書けます。相手も読んで意味を理解できる程度のことが表現できます。

できないこと

・ネイティブが書くようなこなれた英文を書く
・冠詞や前置詞などを完璧に使いこなせる
・細かいニュアンスまで完璧に表現できる

ライティングで言えるのは、「とりあえず書けるよ」ってくらいでしょうか。

ワーホリ中のアルバイト探しでレジュメ(履歴書)を自力で書いて、英語ネイティブ&作家をしている友人に添削を依頼したらたくさん直されました。笑 友人曰く、「ここって○○って言いたいんだよね?じゃあ、こう変えるよ」。言いたいことはわかるが、表現がカッコ悪い、一般的でない、誤解される可能性がある(曖昧な表現になっている)ようでした。

現在英文ライティングのお仕事をもらっていますが、やっぱりおしゃれでこなれた表現は難しいです。英文サイトを見て写経して勉強しています。

リスニング

できること

・一対一ならネイティブとも大きな問題なく会話できる
・レストランでデリバリー注文を電話で受けて、理解できる
・銀行口座の開設や携帯電話の解約などを一人で行える
・ニュースを見て/聞いて、だいたいの内容を理解できる

リスニングのポイントは「一対一なら」です。というのも、何語でも一対一なら相手の様子を見てしゃべれるじゃないですか。ネイティブでも非ネイティブでも、相手が日本人(非ネイティブ)だとわかればそれなりに合わせてくれるので大きな問題なくコミュニケーションがとれます。

トロントにいる間、ギリシャレストランでサーバーをしていました。電話でオーダーを受けて、相手の住所を聞き、厨房に伝えることもよくあったのですが、これは最初めちゃくちゃ難しかったです。1週間毎日オーダー受け続けてやっと耳が慣れて仕事できるようになるという感じでしたが、まあどうにかなりました。

できないこと

・ネイティブの集団の中に入って会話についていく
・いろいろなアクセントを正しく理解する
・洋画や海外ドラマを字幕なしで理解する

対集団になると、途端に会話のスピードについていけなくなります。ネイティブのスピードでがんがんしゃべられると、聞き取れるけど意味がわからないという謎の置いてけぼり状態になるんです。

これはおそらく語彙力の問題だと思っているのですが、

耳で情報をキャッチする→脳に音が伝わる→音(言葉)の意味を脳が理解する

という作業に時間がかかるから、すぐに理解できなくて気づいたら会話がどんどん進んでいってしまっているのだと思います。

だから、完全に英語環境で働くなんて今の私の英語力では無理です。まだまだ壁があります。

スピーキング

できること

・買い物に行って店員さんに探しているものの場所を聞く
・道案内を頼む
・スタバなどでカスタムオーダーする
・レストランでオーダーを取る
・言いたいことの70%~80%くらいはさらっと言える

「こうやって言いたい」と思ったことのだいたいは英語で言って、理解してもらえます。ワーホリ中は銀行口座を開設したり、帰国に合わせて携帯の契約解消を自分でやったりしましたが、これは特に問題ありませんでした。友達と会話するのも大丈夫です。言いたいことを100%は伝えきれないけど、会話にはなるし、意思の疎通がとれます。

できないこと

・自然な英語を話す
・スラングを使いこなす
・ジョークを言う
・細かい微妙なニュアンスを伝える

正直、スピーキングで困るというより語彙力と文法の理解面での課題になります。知っている表現は使える、でも、「え、これってどう言うの?」ってのがちょくちょくある感じです。

圧倒的にできないのは、スラングとジョーク。映画やドラマを見ていてもそうなんですが、単純に言葉の意味がわからないんです。例えば、

I’m under the weather. って意味わかりますか?

単語的には中学英語レベルですが、「私は天気の下にいる」って意味ではありません。これで「体調が悪い」って意味なんです。

こんなの聞いたことないよ!って表現でも、ネイティブはバリバリ使ってるから私の英語力ではまだまだネイティブばりに話すことはできません。

英検とTOEICを比べると、できることは違う?

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ちなみに、TOEICと英検を比べたら、英検の方が総合的な英語力を測れると思っています。理由は、TOEICは主催が国際ビジネスコミュニケーション協会ということもあって、語彙がビジネス向けに偏っているし、スピーキングとライティングは測れないからです。(Speaking&Writingテストを受けるなら話は別ですが)

あと、これは完全に個人的な感覚の話になりますが、TOEICはある程度攻略法がわかれば英語力に関わらずある程度点数が取れるように感じています。

英検とTOEICを比べれば英検の方が英語力に信頼がおけると思っていますが、就活や社内での評価に使われるのはTOEICのことが多いんでしょうね…

どちらにしても、英検もTOEICも海外では権威性がないので、TOEFLやIELTSなどの方が、海外に行きたいなら向いていると思います。

英検準1級はある程度困らずに英語ができる。勉強してレベルアップしよう!

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Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

英検準1級あれば英語に不自由しないわけではありません。でも、圧倒的に大多数の日本人より英語ができるし、海外で(英語ネイティブとのやり取りで)困らない程度には英語が使えます。

語学は地頭の良さではなくやった量でできるできないが変わるので、たくさん英語に触れてスキルアップを目指しましょう!

英検準1級レベルの人の勉強方法を書いた記事もあるので、よければ読んでください。
英語上級者がさらに英語力を伸ばすための勉強法【目的別】

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