こんにちは!
大卒→公立中学校英語教師(5年間)→退職→トロントでワーホリ(2019年6月~2020年4月)をしていたさおりです!
一人でふらっと海外バックパッカー旅行するのが好き。
2019年9月~10月中南米一人旅(アメリカ、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、エクアドル、ブラジル)
Twitter: @SaoriEEDnew1
・教員辞めたいなあ…でも、本当に辞めていいか悩む。
・辞めた後どうしたらいいんだろう。実際退職した人は何してるの?
・辞めた場合のデメリットってどんなことがある?
こんな悩みに、私なりの答えを書いてみました。
一年前の今頃、退職に向けて動き出した私に向けてのアドバイスになる内容です。
教員を続けるか悩んだら…気持ちの見極め方 5ステップ
ステップ1 理由を書き出す
いらない紙の裏でも手帳でも日記でも、何でもいいです。
とにかく、今の気持ちを書いてみましょう。
「考える」だけだと、ずっと堂々巡りです。一度アウトプットして、客観的になる必要があります。
・なぜ辞めたいのか
・何が不満なのか
・どんな働き方、職業…だったら幸せなのか
・なぜ今不満を抱えているのか
・その原因はどこにあるのか
・・・・等々
辞めたいと思う気持ちをすべて出し切ってください。そこからスタートします。
私は泣きながら1時間ほどかけて書きました。笑
ステップ2 自分の優先順位の確認
私の基準の紹介で申し訳ないのですが、仕事の判断基準は3つあると思っています。
1 給料
2 時間(自分の自由になる時間はあるか・仕事時間を自分でコントロールできるか)
3 やりがい
この3つのどれか一つに満足できれば、たぶんその仕事を続けられると思います。
教員なら、「やりがい」に満足する人が多いかもしれません。
考えてほしいのは、そのバランスです。
▼やってほしいこと▼
合計を10にする比で考えてみてください。
1)今現在のあなたの「教師としての満足度」はそれぞれどうなりますか?
2)理想の働き方の比率はどうなりますか?
ちなみに、 私はこんな感じでした。
1)教師としての働き方…給料:時間:やりがい=2:0:8
2)理想の働き方… 給料:時間:やりがい=3:4:3
ステップ3 他の職業を検討してみる
選択肢を複数持っておくことは、常にプラスになります。
自分の価値を調べるために、転職サイトに登録してオファーを見てみるというのもアリでしょう。
自分の履歴書・職務経歴に対してどんな業界から、どんな条件でスカウトがくるのか。
教員以外の民間の仕事にはどのようなものがあるのか。
民間企業はどんな条件を提示しているのか。 等々
無料で使える転職サイトはたくさんありますし、自己分析ツールが無料で使えるところも多いので、登録するデメリットはありません。
試しにやってみて、気になるところがあれば情報を追いかけてみましょう。
ステップ4 一人旅をしてみる (年休を取る)
先生って、周囲からのプレッシャーや責任感から休みを申請するのに慣れていないと思います。
適度に休憩するのも、健康に働くためには必要です。
・年休をたくさん取る
・土日の部活を休みにして、自分の時間にあてる
・早く帰れそうならさっさと帰る
・自分が休むためにちょっとお金を払って贅沢する
この辺を意識してやってみてください。
大事なのは、「周りの目を気にしない」こと。そのための練習です。
休むのは権利だし、年休使うのも権利です。
たぶん誰かしらネガティブなことを言ってきますが、無視してOK。
周囲の人に「休んじゃダメ」なんていう権利はありません。
私は、夏休みの部活を一日オフにして山梨に1泊2日旅行をしたのが大きな転機になりました。
仕事から離れて、ゆっくりと自分だけの時間を持ってみると、「あ、私これがやりたかったんだ!」と気づくこともあると思います。
ステップ5 最終的に、比較する
ここにくるまでの4ステップで、いろいろな選択肢を見たと思います。
最終的に、「じゃあ今の自分は何がしたいのか」を考えてみてください。
大切なのは、「自分のため」の決断をすること。
辞めるも辞めないのもあなたの自由です。
だからこそ、「教員を続けた方が自分は幸せ」なのか、環境を変えた方が幸せになれるのかを判断する必要があります。
ちなみに、私が最終的に退職を決意したのは、
「このままじゃ死ぬときに人生に納得いかないわ!」
と思ったからです。笑
・海外に住んでみたい
・旅行に行きたい
・違う仕事を経験した上で教員にもう一度なりたいと思うか確認したい
というモチベーションで辞めることにしました。
2 教員を続けるか悩む人へ伝える、私が経験した『退職のデメリット』3つ
正直、私は現行制度のままなら「教員退職推奨派」です。
それでも、退職してから勤務中には抱かなかった不安や後悔を経験したので、紹介します。
経済面 たぶん今ほど稼げません
若い人であれば特に、今の給料より転職先の方が稼げることはほぼないでしょう。
一般的な20代の平均年収は約350万円です。
→平均年収ランキング(doda)
講師一年→正規採用4年間の私が退職した年の年収が約500万だったので、大きく下回ってますね。
民間企業に転職した場合は、給料が減るだろうと予想しておいた方がよさそうです。
しばらくは仕事や収入が不安定になるかも
在職中から転職活動をして、退職と同時に新天地へ…という場合は別です。
多くの人は退職後に転職活動等をすることになると思います。
そうした場合、しばらくはアルバイトや派遣、フリーランス等で働くことになると思うので、経済的にも心理的にも不安定になる可能性があります。
計画的に貯金をして、退職に備えた方がよいでしょう。
ちなみに、私は退職後は約2か月アルバイトをしていました。
基本的に「短期」もしくは「単発」のものでしたが、大学時代アルバイトでお世話になった塾に雇ってもらったりもしました。
ローン等ある場合は注意
これは私は経験していないのですが、もしローンを組んで車や家を買ったりしているのであれば、注意しないといけないですね。
支払いができなくなってしまったら、おそらく精神的にいちばんきついでしょう。
自分の経済状況をよく把握して、退職に向けて動いた方が安全です。
番外編 家族の説得 …あなたの人生です。好きに生きましょう!
もしかしたら、家族や恋人等に「せっかく先生になったのにもったいない!」と言われる人もいるかもしれません。
でも、別に近しい関係の人でも自分が苦しいときに変わってくれるわけではないですよね。
自分の人生なので、自分で責任をもって、好きに楽しめばいいと思います。
私は、父親は反対するだろうと見込んでいたので、「今年度で辞めることにしたよ」とお正月に報告しました。
ポイントは、相談しないこと。自分で決めたことを伝えればOKです。
3 教員を続けるか悩んだら、まずは効率よく働いてみましょう
教員を続けるか悩む=辞めるまでの強いモチベーションがない ということですよね。
子どもが好きという先生なら特に、踏ん切りがつかないと思います。
そんなときは、自分で働き方改革をしてみましょう。
それで今の不満が減ればよし。
自分なりにがんばってみたけど何も変わらないのであれば、潔く辞める決断ができるはずです。
私が5年間学校現場で働いて身につけた、「なるべく定時で帰る方法」を紹介します。
1 「今日」やるべきことの確認
教員の仕事は増えても減らないもの。
だからこそ、「今日」どうしてもやらなければいけないことだけやったら帰りましょう!
そのために確認してほしいのが以下の3点です。
1 今日締め切りの書類
2 明日の空き時間
3 明日の朝一・空きコマまでにやらなければいけない仕事
ポイントは、これだけやっておけば明日の空きコマまでしのげるという状態にして帰ること。
あとは、明日やればいいです。帰って休む方が大事です。
2 週案の活用
週案は業務効率化に大いに役立ちます!
使い方はいたって単純です。明日の予定を書いてから帰れば、翌日パパっと作業に取りかかれます。
1 授業(教科・学級・教科部会等)を記入→空きコマのあぶり出し
2 空きコマに優先順位の高いものから記入
(例)生徒とのやり取りノートの返信→次の授業準備→明日提出の書類…
3 書いたとおりに実行
4 終わったらチェックをつける
自分の次の行動を予測して、「次」に差し支えがないようにするのが大事です。
3 1か月後の予定を確認
仕事が早い先生っていますよね。
そういう先生方と一緒に働いて学んだのが、「デキる先生」は先々の予定を見て準備をしているということ。
職員会議で出る月行事予定を見て、
・来月何があるのか
・自分の分掌はそれまでに何をしなければならないのか
・生徒を動かす行事はあるか
・準備は何をすべきか…
わからなければ先輩教員に聞けばOKです。
デキる先生、定時で帰る先生はコツを知っているはずなので、積極的に質問しましょう。
週案を使いこなせるようになると、空き時間にできることが増えると思うので、一日に5分だけ来月の準備ができるようになれば仕事が格段に速くなります。
いらないもの(書類等)は捨てる
机の上は必要最低限にするって、生徒には求めるけれどなかなかできない先生が多いですよね。
私もまさにその一人でした。
諸説ありますが、人間一年間に探し物にあてる時間は80時間とも150時間とも言われています。
忙しい先生方にとってのこの時間はとっても貴重です。
職員会議資料は学校で必ず保管されていますし、データ保存だってされていると思います。
先月の行事予定、先週の週報等々、期限切れのものはサクッと処分して、必要なものだけを手元に置いておくようにしましょう。
まとめ
あまりの多忙さ、世の中の理不尽さに疲れてしまう先生が多いと思います。
疲れる前に休むのがプロです。
ベストパフォーマンスができるように工夫をして、それでもうまくいかなければ退職したって大丈夫です。
有名な本ですが、『七つの習慣』は仕事や人生への価値観を問い直すのにおすすめです。
仕事術的な意味でも参考になることがとっても多かったので、まだ読んだことのない方はぜひ。
自分の人生、好きなことやって楽しく生きていきましょう!