学級が荒れ始めたと思ったら:チェックすべき6つの教室環境

スポンサーリンク
※アフィリエイト広告を利用しています
※アフィリエイト広告を利用しています
teacher asking a question to the class学級担任
Photo by Max Fischer on Pexels.com
さおり
さおり

こんにちは!

  • 大卒
  • 公立中学校英語科講師(1年)
  • 公立中学校英語科教諭(4年)
  • 退職(2019年)
  • ワーホリ(トロント)(2019年~2020年)
  • オンライン塾講師&副業(2020年~2021年)
  • webライティング副業&派遣社員(コピーライター採用)で民間デビュー(2021年~)

というちょっと変わった経歴!
好きなことを楽しくやって生きているさおりです!笑

最近学級が落ち着かない…本格的に荒れる前に手を打ちたい!予防策ややったらいいことってある?

こんな悩みに答える記事を書きました。

学級担任をしていると、生徒の様子の変化ってすごく気になりますよね。特に、今までできていたことができなくなったり、教員に対する態度や言葉遣いが変わったりすると「なんか嫌だな」って感じる人が多いと思います。

この記事では、学級が荒れ始めたらまずチェックしたい教室環境を6つ紹介します!

学級が荒れ始めたと思ったら:チェックすべき6つの教室環境

teacher asking a question to the class
Photo by Max Fischer on Pexels.com

私の元勤務校は、私が赴任する数年前まで校舎の3階から机が降ってくるような荒れている学校だったそうです。そのため、赴任時にもとからいた先輩教員たちは「荒れ」に対するアンテナが超高く、たくさんのことを教えてもらいました。

実際、私も学級経営で危ういことが何度もありました。そんなときに初任者指導の先生や学年主任をはじめとする周りの先生方に教わった「学級の荒れに環境面から対処する方法」を紹介します。

1:気づいたらすぐゴミ拾い

学級や生徒の荒れは、まず教室の使い方に表れます。先輩の言葉を借りると、「学級への愛着が薄れて、なくなっていくからみんなが無関心になる。それが荒れるってこと」だそうです。

消しゴムのかすや使い終わった付箋など、教室の床に落ちているものは片っ端から拾いましょう。こうすることで、「私(担任)はこの教室や学級を大切に思っているよ」という無言のアピールもできます。

私は清掃なしで下校する際は、生徒に「目に見えるゴミを拾ってから帰って」と生徒にも求めていましたが、担任が普段からゴミを拾う姿勢を見せていたからか、中3になってもみんな素直に周囲をきれいにしてくれました。

2:掲示物の剥がれ・落書きチェック

荒れている学校や学級だと、掲示物へのいたずらが起きます。日頃から掲示物(特に写真)の状態には注目しておきましょう。

具体的には、写真に落書きや顔部分に爪を立てたような跡がないか、掲示物は剥がれていないかが見るべきポイントです。

もし生徒が掲示物に落書きをしたとします。最初は軽い気持ちかもしれませんが、担任がそれに気づかないと「この教師はちょろいな」(=何しても大して指導してこないな)と思われてしまいます。この隙を見せないために、掲示物には常に気を配りましょう。

また、異常を発見したら学年主任などの先輩教師に相談して、どのように学級指導したらいいかアドバイスを求めると良いです。一人で大騒ぎして、実はちょっとふざけてたときにペンがかすっちゃったとかだと生徒が自白しづらくなってしまいます。

3:机や椅子がそろっているか

移動教室後の教室の様子も重要なチェックポイントです。机が斜めになっていないか、椅子が机の下に入っているか、体育等で着替える場合には、服が脱ぎ散らかしていないかを見ます。

環境は人の気持ちを映す鏡です。だから、生徒の落ち着かない気持ちがクラスの環境に表れます。逆に、まだそれほど心が荒れていない生徒の心も、環境によって乱されてしまいかねません。常に教室は整った環境にしておきましょう。

もし乱れていたら、あるべき状態に戻しておきます。私はその際、黒板に「○○さん、椅子しまっておいてね!」と発見時刻と一緒にメモしておきます。これが私の元勤務校の生徒指導の方針でした。

4:机の上などへの落書き

荒れてくると、ネガティブな発言が目に見えたり、他人の耳に届いたりするようになります。机上にキモい、死ねといった言葉が並ぶようになることだってあります。

日頃から机への落書きは禁止して、なんてことのない落書きも「上手だけど、ここには描かないよ~」と言って生徒にダメなことを教え込みましょう。

また、生徒のネガティブな感情には丁寧に向き合ってあげると、これをチャンスに生徒が信用してくるようになるかもしれません。まずは、叱るのではなく「どうしたの?」「大丈夫?」と声をかけてあげましょう。相手の態度が「別に」といったぶっきらぼうなものでも、こういった小さな種まきが大切です。

5:隣の子と席を意図的に離していないか

感染症予防などの目的があって机を1つずつ離しているならOKですが、机は2つくっつけておくのが学級のスタンスであれば、机と机の隙間にも気を配ります。

最初はそんなに深い意味もなく机を離しているだけかもしれませんが、やはりこれも「こういうのには気づかない担任だな」と思われるきっかけになってしまいます。もしくは、隣り合う2人に何か人間関係上の問題があるという生徒からのメッセージである可能性もあります。「普段から見てるよ」という態度を示すのが、後々学級経営に影響を与えます。

6:服や私物が散らかっていないか

はっきり言って、環境は慣れです。家が散らかっていて足の踏み場もない環境で育った人なら、そんな環境が当たり前になっているはずです。学級もこれと同じです。

散らかした状況でいいんだという刷り込みは生徒の心を荒らします。また、ADHDなどの傾向がある子にとっては散らかった状況=気が散る環境です。

また、散らかった状況を放置すると物がなくなっても気づきづらいです。散らかっている→物隠し→窃盗などと悪循環を生んでしまいます。日頃から注意するし、今までしてこなかったとしても気づいた瞬間から教師の姿勢を変えていきましょう。

荒れ始めた学級には、まず環境から対処しよう!

auditorium benches chairs class
Photo by Pixabay on Pexels.com

環境が人を作ります。これは、学校でも人生でも変わりません。

学級担任として生徒にできることは、その環境を整備することと、整った環境を維持するシステムを生徒に授けることです。

今、生徒の落ち着きがなくなっているのであれば、まずはこういった基本的な部分を整えてあげましょう。環境が落ち着けば、生徒の様子も変わるはずです。その変化を信じて、まずは担任が美しいクラスを作ってあげましょう。

タイトルとURLをコピーしました