教師を辞めたい人へ:教員退職して2年経ってよかったと思うこと

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教員
さおり
さおり

こんにちは!

  • 大卒
  • 公立中学校英語科講師(1年)
  • 公立中学校英語科教諭(4年)
  • 退職(2019年)
  • ワーホリ(トロント)(2019年~2020年)
  • オンライン塾講師&副業(2020年~2021年)
  • webライティング副業&派遣社員(コピーライター採用)で民間デビュー(2021年~)

というちょっと変わった経歴!
好きなことを楽しくやって生きているさおりです!笑

教師を辞めたい。でも、辞めて本当に後悔しないか不安…

こんな悩みに、中学校教師を退職して2年経った私が思うリアルな気持ちを紹介します。

結論から言うと、私は辞めてよかったし、もうあの働き方には戻れないと思います。

教員を辞めて2年経ってよかったと思うこと

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Photo by Artem Beliaikin on Pexels.com

教師を辞めたいと言うと、「せっかく合格したのにもったいない」とか、「よく考えた方がいいよ」とか言われますが、実際に退職した人の話ってなかなか聞けないですよね。

私は公立中学校で1年間常勤講師→正規採用で4年間勤務して退職しましたが、退職して2年経った今、「辞めてよかったな」と思っています。

教師としての仕事にやりがいを感じるし、教育職に対する熱意は今も持ったままです。でも、中学校教師としての働き方には耐えられませんでした。それなりに同僚と上手くいかないこともありましたが、私が退職を決めたのは「このままこの仕事を続けても、死ぬときに後悔する」と思ったからでした。

こちらの記事で詳しく書いていますが、当時の生活を振り返ると、毎朝目を覚ますのがやっと。毎日ふらふらで出勤して、帰ってくるのが早くて20時。ご飯を食べて、お風呂に入る体力もなくソファで寝落ち…という日々だったんです。こんな生活もうやってられない!と思ったのが退職のきっかけでした。

特に他の仕事でやってみたいことがあったわけではありませんが、生活環境を変えるために教師を辞めて、現在に至ります。こんな私が、今「教師を辞めてよかった」と思うことを以下にまとめます。

1:仕事を離れる時間ができる

時間の余裕ってすごく大きいです。教員時代毎日約14時間働いて、泥のように眠って体を引きずるように翌朝出勤していました。

退勤してからも、場合によっては部活の生徒や保護者から電話があったり、土日も部活で潰れたりで「営業終了です」ってできる時間が教師にはあまりないですよね。だから、自ずと気持ちにも常にどこか緊張感があって、なかなか休まりませんでした。

今は個別指導のオンライン塾講師をして子どもとかかわっていますが、アルバイトという身分なのもあり仕事=授業のみ。保護者対応は塾の運営側がやってくれるので授業準備と授業を全力でやることだけが仕事です。

仕事しなくていい(気にしなくていい)時間があると、いろんな余裕が生まれます。

2:自分のことをする時間と余裕ができる

そんな余裕のなかでいちばん大きいのは、自分のことを自分でやれるだけの時間があることです。例えば、教員時代は洗濯も料理も家事全般なかなかやる時間がありませんでした。もちろん、食材の買い物もままならないし、銀行に行きたくてもやってないなんてざらでした。

教員時代、私はラッキーなことに当時付き合っていた人と同棲していたので、かなり家事はやってもらっていました。でも、自分の生活すら自分で成り立たせられないことがすごく嫌だったし、そもそも仕事が終わって家に帰るとまさに「電池切れ」状態でテーブルで食事中にうとうとしちゃうこともたくさんあったりで、「人間らしい生活」ができてる気がしませんでした。

退職してからは、時間だけはたくさんある生活をしているので食べたいものを自分で作る時間があるし、洗濯だってしたいときに自分でできています。毎日の生活を回すのに精いっぱいだった頃と比べると、「自分の力で生きてるなあ」って感じがして心が穏やかになりました。

3:趣味などをする時間がとれる

時間ができて、心にゆとりができると「余暇」活動にも意欲が湧くようになります。私は実はビジュアル系バンドが大好きで、学生時代はしょっちゅうライブに行っていました。仕事を始めてからはまず休みがないのでライブなんて行けず、CDを買っても聞く時間がなかなかありませんでした。

音楽のほかにも読書するようになったし、退職してからはずっと憧れていた海外で暮らすことを実現させるべくカナダのトロントにワーキングホリデーに行ったりもできました。ここまでせずとも、日帰り旅行や土日での一泊二日の旅行などもできるようになると思います。

余暇って本当によくできた熟語で、暇が余っていないと余暇活動ってできないんですよね。私の個人的な意見ですが、人生は余白部分で豊かさや深さが決まると思っているので、この余暇時間ができたことは私の人間的な成長に大きな意味があると感じています。

4:体も心も健康になる

時間があるからこそ、ちゃんと毎日お風呂に入って、ある程度決まった時間に布団に入って眠れるようになりました。

教員時代は朝起きて「もう朝?体が重い…でも行かなきゃ…」って思っていたんですが、最近は「今日もよく寝たー!今日は何しようかな」って気持ちで起きられています。

具合が悪ければ休めるし、運動しようと思えばちょっと散歩に行ったりもできるし、体調が良くなるのはもちろん、精神的にもゆとりがある生活が送れています。

私はアルバイトで塾講師とオンラインでライターの仕事をもらってやっているだけなので、収入はかなり減りましたが人生の幸福度はすごく上がっています。

こういった余裕からか、教員時代には言葉遣いがすごく悪くなっていたことにも気が付きました。私は部活が本当に嫌で嫌でしょうがなかったのですが、それでもやらなきゃいけなくて、すごく悪いことなんですが、言葉遣いまでとてもきつく、汚くなってしまっていました。

あのまま教師を続けていたら、自分は一生懸命働いているつもりでも、生徒にとって良い大人であれたかはわかりません。少なくとも、自分がいっぱいいっぱいすぎて、本当は見つけてあげられたその子の良いところや、気づいてあげられたつらさを見逃していたんじゃないかと思います。

5:今まで付き合いのなかった人とのつながりが持ちやすくなる

教師として平日は朝7時前から夜20時過ぎまで、土日も関係なく働いていると、なかなか学校や部活関係者意外と関わることってできないですよね。

教員を辞めてから、今まで連絡がとれなかった友人と会う時間ができて、自分のものの見方が広がったように感じます。学校という狭い範囲でしか視野をもっていないと、民間で働く人の意見や考え方を知るチャンスもないんですよね。

いろんな人と話す中で、自分が大切にしたいものを再確認できたり、大事にしたい人とのつながりを再発見できたりします。私はこういったコミュニケーションを通して、塾で指導している生徒に共有できる話題が増えたし、知らなかった世界をのぞくことができるようになったりしました。

自分のこれからの生き方をしっかり考えて教師を辞めるか決めよう

sportive woman with bicycle resting on countryside road in sunlight
Photo by Andrea Piacquadio on Pexels.com

教師を辞めて時間ができたことで、「忙しいんだから仕方ないじゃん」という言い訳をしなくてよくなったことが私には大きな意味を持っています。

私は教員を辞めて後悔していないし、自分自身のためにプラスになっていると感じていますが、今の働き方だと年収はかなり下がったし、次の仕事どうしようかと悩みは多いです。これを書いている2020年秋の段階ではコロナ対策で各国必死なのですが、状況が落ち着いたら青年海外協力隊員等で海外に行って、教育面で貢献したいと思っています。

とにもかくにも、今仕事が忙しすぎて自分の生活が回らない、体が悲鳴を上げているのに休めない、なぜかわからないけどぼーっとしていると涙がでてくるといった先生方には、5分でいいから意識的にゆっくりする時間を設けてほしいです。

私が退職を決めた基準や、辞める前に考えてほしいことを書いた記事もあるので、余裕があるときに見てもらえたら嬉しいです。
教員を続けるか悩む人へ。気持ちの見極め方、退職のデメリット、効率よく働く方法

私自身はただの「元中学校教員」ですが、職場の人には相談しづらいこと、教員経験がない人にはわかってもらえない悩みなどがあれば、ご連絡いただければ何かお手伝いできたらと思います。ブログのメッセージやツイッターのDMなどからお気軽にご連絡くださいね。

一生懸命子どもたちのために働いている先生方が、少しでもラクになりますように。

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