中学校の学級通信はいらない?私が4年間毎週学級だよりを出した理由

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学級担任
さおり
さおり

こんにちは!

  • 大卒
  • 公立中学校英語科講師(1年)
  • 公立中学校英語科教諭(4年)
  • 退職(2019年)
  • ワーホリ(トロント)(2019年~2020年)
  • オンライン塾講師&副業(2020年~2021年)
  • webライティング副業&派遣社員(コピーライター採用)で民間デビュー(2021年~)

というちょっと変わった経歴!
好きなことを楽しくやって生きているさおりです!笑

中学校で学級通信って出すべき?時間かかるし、やらなくていいならやりたくないなあ…。
学級通信出して良かったことってあるの?

こんな悩みに答える記事を書きました。

この記事の信憑性

・初任(初担任)~退職の4年間、週1で学級通信を発行した

私が4年間学級通信を出し続けた3つの理由と、やってみてわかったメリット・デメリットを紹介します。

学級通信はいらない!というか、義務じゃないです

no stop sign

正直言って、学級通信はやらなくてOKです。法令で定められた義務じゃないので、やらなくて責める人はいないし、ぶっちゃけやったら仕事は増えます。

私は4年間学級通信を出し続けましたが、頻度は週1でした。他の仕事が立て込んで出せなかった週も年に2~3週はありました。

極論学級通信は担任の自己満足ですが、それでも私が学級通信を出し続けたのには理由がありました。以下で説明します。

中学校教師だった私が毎週学級通信を出した3つの理由

question

そもそも私は「仕事は減らすもの。増やすなんてもってのほか」という考えの人間です。そんな私が学級通信を初めて出した理由は、初担任で自己紹介がしたかったから。笑

ちなみに、教員歴を少し詳しく紹介すると、
大卒
→教採不合格で常勤講師1年(3年副担任)
→教採合格、2年生担任
→持ち上がりクラスで3年担任
→2年担任
→3年担任
でした。

最初の1年(2年担任)のときは学級通信を出す意義はあまり考えていませんでしたが、2年目以降にその効果を実感しました。1年間やってみて辞めることも選択肢にはありましたが、やる価値を見出したので続けたという感じです。

前置きが長くなりましたが、私がどんな目的をもって学級通信を出し続けたのかを紹介します。

1:生徒へのメッセージ

自己紹介も含めて、担任から学級の生徒へのメッセージを伝えるツールとして学級通信を利用しました。例えば、

・自己紹介
・勉強術
・今後の予定とそれまでの見通し(テストが2週間後だからそろそろ勉強始めてねなど)

教師なら「2:6:2の法則」を聞いたことがあるかもしれません。集団の2割は自分のことが大嫌い(アンチ)、6割はどちらでもない(状況による)、2割は自分のファンというやつです。学級通信や手紙は、配ればほぼ全員が目を通します。自分のファンをしっかり掴んでおくことと、どっちつかずの6割を少しでも担任サイドに置いておくためのツールとして学級通信を使っていました。

2:保護者に学級の様子を伝える

学級の何人が保護者に学級通信を渡していたかはわかりませんが、学校の様子を知りたがっている保護者は多いです。特に、私の場合は初担任、初任、若手という不安ワードが保護者には行き渡っていたわけですから、少しでも保護者と学校の風通しを良くしたいと思っていました。

学級組織や席替えなど、全体に関わる動きをしたときには必ず学級通信に載せていましたが、家庭訪問や授業参観時の保護者との会話からかなり関心を持って読んでもらっていたことがわかりました。

3:長欠・準長欠生徒対応をラクにする

これは2年目から意識したのですが、学級通信に翌週のスケジュールを載せるようにしました。帰りの会終了時刻等を載せたのですが、これが放課後登校する準長欠生徒やその保護者には便利だったようです。

最初の学級では長欠1人、次の学級では長欠3人+放課後登校が1~2人いたのですが、こういった生徒の保護者は学校の動きと自分の子どもの様子の両方を理解しておきたい人が多そうでした。毎週家庭訪問をして学級通信を届けたり、放課後登校の際に翌週の予定を伝えて登校時刻を確認したりしました。

中学校担任として感じた学級通信のメリット・デメリット

bad good

4年間学級通信を出し続けて感じた良い面・悪い面について書いていきます。

デメリット1:書くのに多少時間がかかる

当然ですが、ネタ探しや文面を整えるなど学級通信を出すには手間と時間がかかります。最後の年には学級通信は30分程度で書き終わるようになりましたが、慣れるまでは1~2時間かかることもざらでした。

書き方、テンプレート、PCの操作などに慣れてしまえばサクサク進みます。

デメリット2:「出さなきゃ」というプレッシャー

先ほど書いたように、学級通信は義務ではありません。私の勤務校では一学年6クラスでしたが、学級通信を出しているのは半分くらいでした。

と言っても、一度始めた手前「やらなきゃ」という気持ちは常にあって、行事や進路などで仕事が忙しい時期にはプレッシャーを感じることもありました。

デメリット3:印刷するのが面倒くさい

書くのに慣れてくると、次に面倒なのが印刷です。たかが40枚弱なので大した量ではないんですが、授業がつまっていて忙しい日に「今しか印刷できない!」となるとこれがとてもストレスでした。印刷までスケジュールに組み込まないと、せっかく書いたのに渡せなかった…となることもあります。

メリット1:生徒からの信頼を得られた

学級通信には、「2:6:2の法則」の2割のファン層以外に、6割のどっちつかず派の心を惹きつける力があったと思います。普段「この子私には塩対応だなあ」と感じる子でも、学級通信にマーカー引いたりメモを取ったりする子がいたり、学級通信に書いてあったことを話題にして会話してくれる子もいました。

どのクラスにもお調子者の子がいると思うんですが、そういう子が「先生、〇〇って何ー?」と帰りの会で質問してきたときに、周りの子が「それこの前学級通信に書いてあったでしょ!」と声をかけてくれることもあって、学級通信を生徒が読んでくれていて、その内容を信じてくれていることが分かりました。

メリット2:持ち物や日程の連絡がスムーズになった

これは変則的な日課や持ち物があるときに効果を発揮します。私が最も大切にしていた号は「出願・受験の日の日程と持ち物について」です。

進路だよりでも進路主任が書いてくれるのですが、学年全体の動きについての説明なので、学級レベルに落とし込んでより詳しく(理解力が低い子でもわかるように)時系列に添って書いたり、チェックリストを作ったりして渡していました。

口頭で説明してもいいのですが、ミスがあると嫌なときは事前にプリントにして読むだけという風にして、当日バタバタする手間を減らせました。

メリット3:帰りの会の時間短縮になった

変則的な動きをするときの説明って長くなりがちです。だいたい、口頭説明を理解できる生徒は学力上位層だけなので、説明を視覚化した学級通信を渡すと同じ内容を伝えるのにもかかる時間が格段に減ります。

帰りの会は一日の終わりで生徒の集中力も切れているので、学級通信を見ながら説明することでチャイムと同時に「さようなら」ができて余計なストレスを減らすことができました。

メリット4:長欠・放課後登校の生徒への電話連絡が減った

先ほどの学級通信を出した理由にも書きましたが、長欠生徒が多いクラスの担任をすると家庭連絡が本当に大変です。2つ目のクラスを担任した時の学年は、なぜか学年220人中20人も長欠生徒がいました。私のクラスは3人欠席が当たり前だったので、電話連絡だけで30分くらい放課後に時間がかかっていました。

学級通信を渡すようになってからは、読んでもらえればある程度学校の動きがわかるようにしていたので電話連絡の回数自体が減ったし、通話時間も短くなりました。また、「そんなの聞いてない!」というトラブルを防止する効果もあったので仕事がラクになりました。

メリット5:管理職や学年主任とのコミュニケーションが円滑になった

勤務校では、学級通信をはじめ、保護者宛の手紙はすべて同僚と管理職のダブルチェックが必要でした。私は学年主任に第1チェックをしてもらっていたのですが、学級経営のアドバイスをもらったり、私が見れないときの生徒の様子を教えてもらったりして、主任との風通しがとてもよくなりました。

また、管理職にも学級通信を通して週1で学級の状況を報告していたので、学級の生徒の様子をかなり気にしてもらえたし、通知表の所見チェックもスムーズだった感覚がありました。

中学校の学級通信。保護者の反応は?

feedback

不満がある保護者は基本的に学校と関わらないことが多いので、直接知っている反応は基本的に肯定的な意見ばかりです。

無記名の学校評価アンケートでは、「学級通信のおかげで子どもが学校でどう過ごしているかわかって助かる」と書かれていたり、授業参観等で保護者と話す際には学級通信の内容が話題になることも多くあったり、読んでくれている保護者からは好評でした。

ただ、そもそも保護者の手元に渡っていないこともかなりあるはずなので、好感度100%とはいかないです。

それでも、さすがに受験などの人生の一大イベントのときはほぼ全員保護者に学級通信を見せていたようで、「この前の学級通信わかりやすかったです」という声や、配った翌日に「お母さんがここもう少し詳しく聞いてきてって言ってた」と言って学級通信を持ってくる生徒もいました。

中学校の学級通信はやり方次第で学級経営を円滑にして、連絡ミス防止策にもなる

good thumb up

4年間学級通信を週一で出した私の結論は、「正直ちょっと面倒だけど、大きなミスを防げるからやる価値はある」です。

「周りがやってるからやらなきゃ」という理由ならやらなくてもいいと思います。

学級通信や学級経営についての本もあるので、素晴らしい教育実践を知りたい方は読んで参考にしてみてください。

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